2011年01月31日

ウガンダ大衆紙に同性愛者の顔入りリスト




数日前の朝。

『Hさん!今日のYahooニュース、見ました?!』

チェ・ゲバラに似ている(と思う。すっごく。)同僚のY兄が、
声をかけてくれた。

『んん?』

手を止めてPCを見ると、
遠くアフリカで、悲しいニュース。

・・・・・

1月のはじめ、一人でYahooニュースを見ていたら、
こんな記事を見つけた。


『1月9日、ウガンダの大衆紙「ローリング・ストーン」は、紙面で同性愛者される100人の名前や住所、写真を掲載。

同紙編集者は「当局が逮捕できるようにするため」と説明した。』

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/mideast/453720/

セミナー企画で、去年からセクシュアリティを取り上げている。
アンテナは少しだけ高いつもり。だけれど。

そうでなくても目を引く記事だと思った。
悲しいニュース。

・・・・


そんなことを思っていたら、
20日後、そのリストのうちの一人が殺されたというニュース。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110128-00000524-san-int

それが、Y兄の教えてくれた記事だった。

同性愛者とされる市民の顔写真&住所入りリストが大衆紙に掲載され、

本当に殺されてしまうという事態に、
衝撃を受けた。

同じ時代、国が違うだけなのだ。
日本がそうなってしまったら?

・・・・・・

●ここで少しの豆知識●

同性愛は、個人の嗜好の結果ではない。

性的嗜好(異性愛か同性愛かバイセクシュアルか・・など)は、自分の意思で変えたり決めたりできない。

けれど、WHOでも、同性愛は疾患と認定されていない。


一方、こんな現状もある。

性同一性障害や性分化疾患は、
この間のドラマ・新聞などのメディアなどで取り上げられ、
社会的認知も昔に比べ上がってきた。

疾患であると医学的に裏づけされたという背景が、それをサポートしていると思う。

『そうか、それなら仕方ない。本人にもどうすることもできないのだから。』

と、学校でのケアも行われるようになってきた。
(男子児童が女子児童としての登校が許可されるなど)

その一方で、置き去りにされているのが、同性愛やバイセクシュアルではないか。

たとえば、
『本人の好きかってやってるだけでしょ。自己責任じゃないの。』

という自己責任論に近い偏見が、
同性愛やバイセクシュアルという性的指向への嫌悪感を支えている要因の1つではないか、とも思うのだ。

・・・・・

好きになる相手が異性か同性か、
またはその両方か、
もしくは、性的な興味を持つことができないケースもある。

それは、
好きな食べ物が人それぞれ違うこと。
髪の毛の色や身長や・・・
好きになる趣味が違うこと・・・

そんな、いろんな個性のうちの一つではないか。

互いの合意の上、相手を尊重した関係であるなら、
個々人の生き方が尊重され、間違っても差別や偏見の対象になるものではない。



セクシュアル・マイノリティと一括りにされがちなLGBTIも、
それぞれに問題を抱えている。


・・・・・・・

『やっぱり、考えなあかんね。』とY兄。

3月6日(日)のセミナーの講師は、

LGBTI(レスビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・インターセックス)の中でも、
特にゲイ・バイセクシュアル男性を対象にした調査データを元に、
セクシュアル・マイノリティのメンタルヘルスについて主に研究されている方。


セミナーコンセプトは
『ほんの少しの知識で変わること』

ぜひご参加ください。
posted by raipiseminar at 09:20| Comment(2) | 情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月28日

セミナー企画はこんな風に・・・



今週のある一日のこと。

寒い冬の夜、
らいとぴあ21の3Fに、
一人二人、人が集まってくる。

この日は、3月6日のセミナー「学校とセクシュアリティ」の企画ミーティング。
いろ〜んなメンバーで成り立っている。

IMG_3311.jpg

前半、企画内容の確認をして、
後半はみんなで勉強! DVDを見た。

『セクシュアル・マイノリティ理解のために
 〜子どもたちの学校生活といのちを守る〜』
http://www.kyouseinet.org/dvd/dvd.html

レズビアン/ゲイ/バイセクシュアル/インターセックス/トランスジェンダー、最近テレビで見聞きすることもあるし、聞くところによると教室に1人くらいはいるというけど、もっと知るためにはどうすればいい? 学校ではどうケアできるんだろう? そう悩んでおられる教育関係者や支援者の方にご活用いただける、啓発・教材用DVDができました。

セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)が、「自分は、周囲の大人や友だちとは違うようだ」と気づくのは、多くの場合、小学校低学年から思春期です。このDVDには、そんな子どもたちを理解し、支援するためのヒントがつまっています。自分がそうだと気づいた子を取り巻く社会には、攻撃的なことばや、暮らしにくい仕組みがいっぱい! DVDに登場する、何とかしようと奮闘してきた学校の先生や親、当事者たちの体験談から、自分の日常生活で「できる工夫」がきっと見つかるはずです。学校、家庭、地域社会で、すべての子どもたちが安心してのびのびと暮らせるように、授業などでもご活用ください。


ひじょ〜〜〜〜・・・に!
興味深かったし、おもしろかった!

見終わった後、みんなでポツリポツリ感想をしゃべりながら、
会議はおしまい。

セクシュアリティの企画に関わったメンバーの中に
アンテナが育ち、

メンバーそれぞれがまた別の場所で、
セクシュアリティについての提言を投げかけていく。

「昔からの知り合いのニューハーフの友達に、
 今度いろいろ聞いてみようと思う。この企画に関わり出してから思うようになってん。」

セミナーに友人・知人を誘う。

一人が5人に。
その5人が25人に。

掛け算式で広がる豊かさが、企画ミーティングの楽しさ。
だと、常々思う。

posted by raipiseminar at 13:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月27日

セミナー企画〜冬の陣〜

ちょこちょこ小出しにしておりました、
セミナー企画の詳細とちらしをUP。

表jpeg.jpg


☆らいとぴあ21・社会課題アドバンスセミナー☆

第1回:『自分ことばで語ろう「ぶらく」』
    2月18日(金) 19〜21時

第2回:『学校とセクシュアリティ』
    3月 6日(日) 13時半〜16時

◆ちらしPDF
 ちらし.pdf

・・・・

 
●第1回・自分ことばで語ろう「ぶらく」・●

  〜 こころで感じた「ぶらく」のこと、
      すなおに話そう、語りあおう  〜

・・・

*こどもが被差別部落出身者との結婚を望む場合
  ・・・35.3%が「認めない」

*住宅を選ぶ際に同和地区を避けるか
  ・・・56.8%が「避ける」

(2009年度箕面市民の人権に関するアンケート調査より)

・・・
 「被差別部落」について語りあったことって、ありますか?
 マスメディアでも部落問題を取り上げることは難しい
 とされ、世間では「さわらぬ神にたたりなし」とばかり
 に、話すことすらできない空気がただよっています。
 
 話そうとしないのは「差別はいけない」「差別をしたくな
 い」という思いの裏がえしでしょうか。とはいえ、思いを
 「伝える」「行動する」ことがおきなければ、部落に対す
 る疑問や誤解は人の心に置き去りにされたまま。差別の現
 状も変わらないままです。

 今回のセミナーでは、これまで話すことのなかった「部落」
 について、集まった人たちとの語りあいを通じて考えてい
 きます。さまざまな意見や考え方を聴き、また自らも語る
 ことは、新しい価値観に出会い、自分を見つめ、心をほぐ
 しながら、考え方・生き方を少しずつ変える可能性を持っ
 ています。
 
 結婚差別など、部落に対する差別意識は今もなおあとを絶
 ちません。差別解消の第一歩は、「差別はしない」から
 「差別はおかしい」と行動する自分へ、生き方を“半歩”
 変えることかもしれないのです。

 ☆個々の意見を尊重する少人数ディスカッションなどを
  交えた参加型学習で進めます。
 
・・・
 【日時】 2月18日(金)
      PM7:00〜9:00(PM6:30より受付)
      *なるべく時間までにお越しください。

 【場所】 らいとぴあ21(箕面市萱野2-11-4)
      http://www.raipi.org/
 
 【参加費】 無料

 【定員】 50名  ※要事前申込

 【お申し込み・お問い合せ】072−722−7400

 ★一時保育あります★ 申し込み〆切:2月11日(金)


 ●進行役(ファシリテーター):森 実(もり みのる)さん

 同和教育・人権教育・識字教育・社会教育などを専攻。
 大学では、部落問題概論や人権教育論などを担当。部落問
 題をはじめ、さまざまな社会的・政治的な課題を個々人が
 自らの問題として考えるようになるプロセスに関心を持つ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


●第2回:学校とセクシュアリティ●


岡山大学付属病院が日本産婦人科学会で明らかにしたデー
タによると、性同一性障害で同病院を受診した患者のうち、
29.2%に不登校の経験があるとされ、過去に自殺を考えた
とする割合は74.5%、実際に自殺または自傷行為を行った
割合は15%。

また、厚生労働省エイズ対策研究事業のゲイ・バイセクシュ
アル男性を対象にした調査結果によると、全体の65%は自
殺を考えたことがあり、約15%に自殺未遂の経験。

・・・・・

セクシュアル・マイノリティ当事者が自尊感情の低さから
自殺や精神的な疾患に至る確率は一般のそれと比較して高
く、しんどさの根っこを辿ると、実はこどもの頃学校生活
の中で既に始まっていることが多くあります。

さまざまな個性が共存するにも関わらず、学校の中でセク
シュアル・マイノリティに対する問題は未だ見落とされが
ちであり、認識されている場合でも、性同一性障害と同性
愛の違いが認識されていないなど混乱した状況にあります。

異性愛が当たり前とされる中、自分が『いないもの』とし
て扱われることや、先生や友達の何気ない言葉から受ける
精神的なしんどさ。自らの性に困惑し、周囲への違和感と、
誰にも相談できない孤独感を強めていくケースもあります。

セクシュアル・マイノリティがしんどい社会は、そうでない
個々人にとってもジェンダー観に縛られたしんどい社会で
はないでしょうか。

10月にらいとぴあで開催されたセミナー『セクシュアリ
ティの多様性』の反響をもとに、“一人ひとりがほんの少
しの知識を持つことの大切さ”をコンセプトとし、学校に
おけるセクシュアリティをめぐる現状と課題・メンタルヘ
ルスに焦点をあててお送りします。

・・・
 【日時】 3月6日(日)
      PM1:30〜4:00(PM1:00より開場)

 【場所】 らいとぴあ21(箕面市萱野2-11-4)  
      http://www.raipi.org/
 
 【参加費】 無料


 【お申し込み・お問い合せ】072−722−7400

 ★一時保育あります★ 申し込み〆切:2月27日(日)


 ●講師:日高庸晴さん
(宝塚大学看護学部准教授・厚生労働省エイズ動向委員会委員)

筑波大学大学院修士課程終了後、カリフォルニア大学サン
フランシスコ校医学部エイズ予防研究センターに研究員と
して勤務。帰国後、京都大学大学院医学研究科博士後期課
程に在籍、博士号取得。また、財団法人エイズ予防財団リ
サーチレジデントおよび流動研究員として国のエイズ予防
対策研究事業に従事したのち、京都大学大学院医学研究科
非常勤講師、関西看護医療大学看護学部講師を経て、現職。
 


 
 ☆セミナー企画スタッフブログ
  http://raipiseminar.seesaa.net/
 
 ☆らいとぴあ21 最新ニュースBlog
  http://raipinews.seesaa.net/

posted by raipiseminar at 09:42| Comment(0) | セミナー企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月22日

苦手はマカセタ

3月4日(金)夜

アフリカのスラムで活動する早川千晶さんという方をお招きして、
アフリカ音楽と講演のイベントを開催する。

その企画ミーティングを、
一昨日スタッフ10人くらいでしていたのだけれど・・・

・・・・・・・

こどもを巻き込んでサファリっぽいの作ろうよ!

実物大のキリン作ってさ〜
会場をサファリっぽい立体のオブジェで囲んでさ〜 !

マサイの戦士のジャンプコーナーも作ろ〜  
ひゅーひゅー☆

みんなが少年少女のように
キャッキャと盛り上がっている横で、

私は一人、固まっていた。

ガールズトークの中におじさんが一人紛れ込んだら、
こんな切なさなのかしら。

いつもは、思ったことを思った時に言うのだけれど。

・・・

そう、私は工作とか立体とかのものになると、
全くイメージができないのだ。

中学の技術の成績は、ずっと2。


そんな私にとって、
実物大のキリンなんて到底理解できるものではない。

材料を何にするの?
どこから調達してくればいいの?
誰に手伝ってもらったらいいの?
色塗りはどうするの?
どうしたら立体になるの?
立てるときはどうするの?

実物大キリンと手づくりサファリという未知の世界を前に、
途方にくれていたのだ。

なのに。
みんなのあの、楽しそうな顔。

上気した頬。
高らかな声。

みんな、すごすぎるぜ。 。

・・・・

終始、一言もしゃべらなかった会議は、
初めてだった。

そのとき改めて、

『あぁ、私って、何か立体的なものを作ったりするの、苦手なんだな』
と思った。

絵(平面)は好きなんだけど。


・・・

固まる私の3つ隣で、
サファリ企画主担に勢い良く立候補するSさん。

『はっ』 羨望のまなざしを送る私。

あぁ、やっぱり。

そう、Sさんはこういうのが得意だし、
とてもスキなのだ。


らいとぴあの指定管理を受けて1年。
新しいスタッフも加わって、
それぞれのキャラクターも際立ちはじめたころ。

『この企画のこの部分なら、
 ○○さんにヘルプ出したらいいぞ・・』

今では頼もしくも我が脳みそが、
自然にそんな指示を送ってくれる。

役割分担されすぎるのは問題だけれど、
それぞれの得意が際立つ職場は、

ちょっと面白い。





お笑い担当
IT担当
i Pad&アプリ担当
農業担当
イラスト担当
文章担当
巻き込み担当
大食い担当
ヘルスケア担当
宣伝担当
ガミガミ担当
数字担当
こどもの話聞き担当
おばちゃんたち対応担当
文章添削担当

他ほか・・・・・


得意は伸ばして、
苦手はさりげなくサポートし合いながら、

日々前進〜
posted by raipiseminar at 14:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自助組織のちから



【自助組織に注目】

1月15日夜、TBS『報道特集』で
『セカンドチャンス!』というNPO法人が紹介されていた。
(以下、セカンドチャンス!のブログから引用)

少年院の出院者こそ、少年院から出てきた若者を支えられる」という信念に基づき、
2009年1月に誕生した少年院出院者の全国サポートネットワーク「セカンドチャンス!」。

この2年間、少年院での講話や行事への参加、
各地での交流会の開催など、
自分たちの思いを綴った書籍の出版などの活動を行ってきました。

http://secondchance1.blog37.fc2.com/blog-entry-32.html

・・・・・・

スタッフの日々をカメラは追う。

少年院に入っていた経験のある中村すえ子さんは、
現在3児の母。
暴走族に入り、シンナーなどの薬物に依存。
何回目かの少年院に入った時に妊娠がわかり、
本当に変わらなければと、思ったそう。

自身の経験を元に、
女子少年院で講演などを行っている。

聞いている女子たちの目には涙。
薬物依存の子も何人かいた。

暴走族の副総長で少年院を出た後、父親に南米に行ってこ〜い!
とインターンに放り出され、
南米バナナ農園でホームステイしながら働いていた男性。

その後、南米でそのまま地元の新聞社に飛び込み。
記者になった。
今は、日本から、引きこもりの青年を南米へインターンシップに派遣するコーディネートなどをしている。

父ちゃん、センスいいやん。
と思った。

日本の価値観でないところへ『どーん!』と出すって、いいですな。

おもしろかった。
ブログだけでは伝えきれない。

『報道特集』では、
アメリカの犯罪者の社会復帰のための自助組織の紹介もしていた。

・・・・

すっかり食い入るように見てしまった。

『自助組織か。』

と、思い出したのは、12月19日に開催したばかりの、
依存症のセミナー。

●自助組織とは

なんらかの困難や問題、悩みを抱えた人が同様な問題を抱えている個人や家族と共に当事者同士の自発的なつながりで結びついた集団。その問題の専門家の手にグループの運営を委ねず、あくまで当事者たちが独立しているというのが特徴的である。


そう、依存症に関しても、
多くの自助組織が活動している。

薬物依存からの回復施設として全国規模で活動しているダルクも、
当事者の運営に任されている部分が多い。

また、ダルク以外にも自助というのが、
依存症の回復サポートにおける大きな役割を果たしている。

自助組織という意味の、Anonymous を使って、
Alcoholic Anonymous(アルコール中毒者の自助組織) とか、
Drag Anonymous(薬物中毒者の自助組織) とか言う。


そんな話を聞いたところだったので
(って、一ヶ月前ですが)、

自助組織という言葉は私の中に、
ちょっとだけ幅をきかせて残っていたのだ。

部落・セクシュアリティ・・・どんな問題にしても、
当事者運動が社会を変えてきた功績は大きい。

もちろん、当事者だけがそれぞれの問題を解決するものではなく、
社会課題は皆で考えていく問題なのだけれど、

当事者へのケアや自立サポートなどの側面で言えば、
自助組織のチカラは大きなものがある。と、思う。

注目したいところ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、らいとぴあでも近々のセミナーは

『ぶらく』をテーマにしたセミナー

2月18日(金) 19:00〜

乞うご期待ください!
posted by raipiseminar at 11:03| Comment(0) | おしゃべり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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