2010年12月09日

依存症とクレイビング



『だめ!絶対』という標語の書かれた
薬物乱用のポスターを、よく見かける。

文部科学省が作っているものなどは、
その時どきの旬なアイドルを起用している。

一方、多くの県や市などが、
小学校や中学校のコンクール課題として、
薬物予防のポスターを用いている。

その優秀作品が、その年の啓発ポスターとして、
まちの様々なところで使われるのだ。

薬の入ったビンや錠剤、注射器の絵の横に、
『だめ!絶対』と叫ぶ人の声。などなど・・

・・・・・・・

さて、先週、来週に控えた
『依存症の理由』セミナーの関係で、
薬物依存からの回復支援団体フリーダムへ伺った。
http://www.freedom-osaka.jp/

スタッフの方とお話しながら四方山話を1時間半たっぷり、
お聞きしていた時のこと。

『よくある、「だめ!絶対」のポスターあるでしょ?
 あれって、薬物回復途中の人にとっては、逆効果なんだよね。』

『えー!そうなんですか〜!』


薬物依存に対する予防というのは、
種類があって、

未経験の人に対する予防もあれば、
すでに体験してしまった人に対する、再使用の予防もある。

で、既に経験してしまって回復途中にある人にとっては、
薬物の絵の描かれたポスターというのは、
回復を妨げる強力な力があるのだそう。

それが、クレイビング。

(以下薬物依存症からの回復支援団体フリーダムHPより部分引用)

kureibinng.JPG

クレイビングとは、薬物に対する渇望のこと。

クレイビングは、さまざまなきっかけによって引き起こされる。

例えば、映画でビールを飲むシーンを見た時、バーの前を通った時などの外的要因によってクレイビングが起こる時があるし、また、気分が落ち込んだ、イライラしている等の内的な要因によっても引き起こされるとのこと。

クレイビングは、非常に強力で、それを押さえる事は非常に難しく、なんのサポートシステムが無い人の場合、クレイビングを感じたら、もう、薬物以外の事を考える事ができなくなり、そのまま、薬物を買いにいってしまう例も多くあります。

 薬物をやめた直後の人に対する治療は、このクレイビングとの戦いと言っても良いでしょう。
クレイビングは、ひとりで押さえる事は難しく、セラピストを含む他人のサポートが必要です。

・・・・・

果たして、薬物予防啓発ポスターを、
安易にコンクールの対象にしいてよいものか、

もしするならば、クレイビングに対する知識もしっかり勉強した上で、というのが理想なのかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・・

ここに書けないような四方山話をホクホクの気持ちで持ち帰った日。
実際そこにいてる人のお話を聞かないと、
知らなかったことばっかりやー。

メディアで知ったようになっていることも、
たくさんのエッセンスが零れ落ちているのだ。

らいとぴあのベーシックセミナーは、
メディアでは知れない
各テーマの『生の雫』を提供できたら、と思っています。


来週12月16日(木)
19:00〜21:00

社会問題連続ベーシックセミナー第3回
『依存症の理由(ワケ)』

開催です。
@らいとぴあ21

3.jpg
posted by raipiseminar at 12:03| Comment(0) | セミナー企画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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